とりあえずブログ

ゴトウヒデキの活動記録や活動していない記録、それから考えたことをつらつらと書きます。

UXデザインを簡単に説明して!!

自分のやっていることを、今まで親に理解してもらえなくて悔しい思いをしてきた。そして先日、とうとうその思いが爆発した。

お盆におばあちゃん家に行った時、自分がやっていること「UXデザイン」について説明する流れがやってきた。そうして僕はあらん限りの力を使い、今まで本で読んだ内容を記憶からコピペしながら、自信たっぷりにたどたどしく、UXデザインとは何かを従姉妹家族にとくとくと説明した。

しかし説明してるあいだ、自分の家族を含めその場にいる全員の顔が「君の説明はよくわからない」と言ってくる直前の教授の顔に似てくるのを感じた。

きっとこの場の全員が、教授のように忙しくて精神的に辛いのかもしれないと思い、僕のUXデザインについての話は仕方なく切り上げてあげた。

その後はなぜか込み上げてくる猛烈な悔しさを感じながら、普段使わない脳を高速回転させた代償として、高校野球をアホの顔で眺めていた。

 (土屋研二先生のエッセイのように面白おかしく書きたくなってやってみたが、まだまだだった。文章力のなさを痛感させられた。)

 

上の導入は嘘ではない、「自分のUXデザインについての説明が伝わらず猛烈な悔しさを感じた」というところだけは。

 というわけでUXデザインについての「簡単」な説明を始める。

 

 

UXデザインは当たり前?

「UXデザイン」とは製品やサービスを作る際に使えるアプローチの1つです。

" 考え方 "と" 方法論 "です。

 

まず、何を目的としたものなのか?

『UXデザイン』では、製品やサービスを利用する人(以下ユーザーと言います)は“ 何かやりたいこと ”があるから製品やサービスを使うと考えていて、そのユーザーがやりたいことを出来るようにする製品やサービスを目指しています。

「何を当たり前のことを、それを目指してもらわないと困るよ」と思うかもしれません。

しかし実はこれを目指すのは難しいことなのです。

 

 

” やりたいこと ”はとても深い

例えば人がイケアなどの家具屋さんを利用する場合、その人が ” やりたいこと ” は何でしょう?

何か家具が買いたいからでしょうか?

今「そうに決まってるだろ」と思っていますか?

 

ではイケアのお客さんは" 何か家具が買いたいから "イケアに来たのでしょうか?

 

ニトリの方が安いのに?アマゾンだってあるのに?

 

家具屋さんや通販について何も知らなくて、家の隣にイケアがあり、外から見る限り家具を売ってることがわかったので買いに来たという人なら、そういう理由かもしれません。ですがほとんどの人は、事前にどこの家具屋さんがいいか調べて考えてきますよね?

 

ですから、イケアに家具を買いに来た人が本当に ” やりたいこと ” は " 何か家具が買いたい " では無いのです。本当に ” やりたいこと ” は別にあります。

 

 

イケアに家具を買いに来た人がやりたいこと ”

 イケアには新生活を始める家族が明日までに生活環境を整えるための商品とサービスがあります。小さい子供を預けておける託児エリアがあり、良い子にしていたご褒美に子供をつれてけるカフェもあり、家具の配送を待つ必要なく家具をバラバラにして車に積んで持ち帰ることができます。また、家具の組み立ても道具1つでできるほど簡単で、すぐに組み立て終わってしまうでしょう。

つまり、イケアに家具を買いに来た人が本当に ” やりたいこと ” は

" 家具を買いたい " ではなく、

” 明後日からは仕事だから、明日までに新居の家具を揃えたい ” ということなのです。

 要するに家具が売ってるだけではダメで、イケアにした理由がちゃんとあるのです。

 

 

UXデザインの考える” ユーザーがやりたいこと ”

ですが、そうした本当の ” やりたいこと ” というものは、このように見えにくいものです。個人を取り囲む状況や、その人の持つ知識、性格、によっても変わってしまうからです。

一見簡単そうな、ユーザーの ” やりたいこと ” を実現させるという目標。

実際少し前までは、ユーザーの ” やりたいこと ”を" 家具を買いたい " 程度の認識でものをデザインしていました。

それにより、たくさんの似たような商品が出てきました。

 

UXデザインはユーザーが本当に ” やりたいこと ” が何なのかそれを考えてデザインするのです。

そしてそれを実現させるには、イケアのようにユーザーを総合的に支援することが必要になってきます。それは、初めからはデザインする対象を決めていないということでもあります。

ユーザーが”やりたいこと”を達成させてあげるために何が必要か、初めはわかりません。建物かもしれないし、店内BGMかもしれないし、appかもしれません。

ですが、それらすべてを含む一番広い枠組みの『体験』から考えることで考え残しが無くなくなります。

 

僕が思うにそういう理由で『体験』をデザインするのだと思います。

 

 

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(参考文献,HCDライブラリー人間中心設計入門:山崎和彦・松原幸行・竹内公啓,

ジョブ理論:クレイトン・M・クリステンセン,UXデザインの教科書:安藤昌也)

 

まだ、簡単に言えてない気がする。